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2020年10月19日

コラムvol.4『電気の単位 基本編』

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「kWh」「A」「kVA」。皆さんはこの単位を読むことが出来ますか?
普段、電力を販売している我々は聞き慣れた言葉ですが、お客様からは「わからない」というお話をよく耳にします。毎日使っている電気の単位、数回に分けておさらいしていきます。

単位はプランで異なります。

単位はプランで異なります
電気の契約には「供給地点特定番号」「お客様番号」といった、
検針票やお客様マイページに記載されている情報が必要ですが、
その中に「契約種別」「契約容量」というものがあります。


【契約種別】
一般には「従量電灯A・B・C」「低圧電力」といった、契約中のプランが記載されています。
各電力会社が用意している独自のプランでも、「従量電灯」「低圧電力」「時間帯別電力」など、
名前は変わっていても種別に変わりはありません。料金表を見てみると「○○電力の従量電灯○に相当する」といった表記の仕方をする会社が多いです。
例えば、新日本エネルギーの「おうち時間応援プラン」は「従量電灯」のプランになります。


【契約容量】
利用できる電気の最大の容量が記載されている項目ですが、契約種別によって単位が変わってきます。基本料金はこの契約容量によって決めている会社がほとんどで、使用されている主な単位は、以下の通りです。
■従量電灯A・・・「kWh」(キロワットアワー)
■従量電灯B・・・「A」(アンペア)
■従量電灯C・・・「kVA」(キロボルトアンペア)
■低圧電力や実量制契約など・・・・「kW」(キロワット)
※ただし、電力会社によっては異なる単位を設定していることがあります。
関西・中国・四国電力では「従量電灯B」が「kVA」契約になっています。

「A」「V」「W」「h」「k」の関係

「A」「V」「W」「h」「k」の関係
アルファベットがいろいろ出てまだまだ複雑.. という方のため、もう少し。
前述した電気の単位を簡単に言うと、
・A (アンペア)・・・流れる電気の大きさ
・V (ボルト)・・・・電気を流す力の大きさ
・W (ワット)・・・・消費された電気の大きさ(消費電力)
となります。
家電製品の説明書にも同じ単位が出てくると思います。
その家電が動くのに、どのくらいの電気を流し、消費されるのか、
ということを表しているというわけです。


今ご紹介した電気の単位。実は世界共通です。
これは、「国際単位系」(SI単位系とも呼ばれます)という制度によって定められており、
簡単な計算で各単位の値を知ることが出来ます。
・アンペアの計算 W ÷ V = A 
・ボルトの計算  W ÷ A = V
・ワットの計算  A × V = W
そして、「h (アワー)」と「k (キロ) 」は「時間」と「大きさ」のこと。
時速○キロを「○km/h」と書いたり、「小麦粉 1kg (キログラム)」という使い方と同じです。
ということは、「h (アワー)」は1時間、「k (キロ) 」は、1000倍の意味となります。

おわりに

vol.4 おわりに
ここまでをおさらいしてみましょう。
一般的に日本の家庭用コンセントは100Vです。例えばここに1Aの電球をつなぐと、1A × 100V = 100W。
100Wを1時間つけっぱなしで、100Wh。(なかなかありませんが、) 1000個同時につけっぱなしで、 1kWh。こういった要領で各家庭の使用量は、おおよその予想を立てることが出来るのです。 
電気料金は「○○kWh使用した」という使用量で決まりますので、単位を知って、改めてお家の家電製品を見直してみれば、きっと節電の近道になるはずです。