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コラムVol.11『IHクッキングヒーターでの調理やエコキュートでの給湯を行うときに気をつけるポイント』
2024年7月31日
コラムVol.11『IHクッキングヒーターでの調理やエコキュートでの給湯を行うときに気をつけるポイント』
⏳ このコラム記事は
約6分
で読めます。
(1分あたり500文字のペースで計算)
調理用のIHクッキングヒーター、給湯用のヒートポンプ式給湯器(愛称:エコキュート)など、電気を利用する家電製品や生活製品が多く使われるようになっています。
エネルギー源を電気ばかりに頼るのは不安、電気代が高くつきそう、というイメージを持っている方も少なくないと思いますが、電気の使い方を工夫することで節電につなげることができます。
今回は、こうした製品を上手に使って安全にお得に生活するためのコツをご紹介します。
■電気を利用する生活製品のメリット
エネルギー源として電気を使用した家電製品や生活製品にはどのようなメリットがあるのでしょうか。3つの主なメリットをご紹介します。
【火災の危険性が低い】
IHクッキングヒーターやエコキュートのエネルギー源は電気のみで、火を使いません。
火を使わないため衣類などへの着火の心配がなく、思わぬ事故や火災のリスクを軽減できます。ご高齢者や小さなお子様のいる家庭でも安心ですね。
【基本料金を節約できる】
もし都市ガスの使用を全てなくした場合(オール電化)には、ガス料金の支払いがなくなるため、基本使用料金がかかるのは電気代のみで済みます。
また、家庭のエネルギー源を電気に一本化することで月々の利用状況が把握しやすくなり、光熱費の管理がしやすくなるのも利点と言えますね。
【災害時の復旧が早い】
震災が起こったときに、電気・ガス・水道のライフラインの中で、電気の復旧が一番早い傾向があるのをご存じでしょうか。
東日本大震災のときにも、ガスや水道よりも先に電気が復旧した実績があります。
その際、各ライフラインが復旧するまでにかかった日数は、電気6日 < 水道24日 < ガス(都市ガス)34日でした。
参考資料:
tenki.jp
(
https://tenki.jp/bousai/knowledge/48ae160.html
)
■電気を利用する生活製品のデメリット
次に、エネルギー源として電気を使用した家電製品や生活製品のデメリットを見てみましょう。
【初期費用がかかる】
エコキュートやIHクッキングヒーターの導入には、本体費用のほかに設置のための工事費用も必要になります。
長い目で見れば光熱費を抑えられるとしても、その導入コストは決して安いものではありません。一定以上の長期間使用するようにしないと結果として高く付いてしまう可能性もあります。
IHクッキングヒーターだけを利用するのであれば、卓上タイプのものを利用するのも一つの方法です。
【停電時に機能しない】
ライフラインの中で電気の復旧が一番早いとはいえ、エコキュートやIHクッキングヒーターといった製品はエネルギー源のすべてを電気に頼っているので、停電の影響を大きく受けるのは事実です。
しかし、実はガスや水道の設備には、結局は電気がなければ使えないものも多くあります。
そのため、急な停電に備えて、蓄電池や石油ストーブ、携帯カセットコンロなどの防災対策グッズを用意しておくことをおすすめします。
■IHクッキングヒーターの特徴と使うときに気をつけること
電気をエネルギー源とする製品の中で多くの方がまず思い浮かべるのがIHクッキングヒーターではないでしょうか。調理器具は生活の中で頻繁に使うものだからこそ、上手に利用することで光熱費節約のチャンスになります。賢く使って節電につなげましょう。
IHクッキングヒーターの特徴と使い方のコツをご紹介します。
【フラットな形状で掃除が楽】
IHクッキングヒーターは、ガスコンロのように五徳などの部品はなくトッププレートがフラットなため、掃除がしやすいのが特徴です。揚げ物の油や飛び散った調味料も、布巾で拭くだけできれいになります。
日々のお手入れはもちろん、年末の大掃除の負担も減らすことができるのが嬉しいポイントですね。
【火力が強い】
実はIHクッキングヒーターは、ガスコンロよりも強い火力が出せるのをご存じでしょうか。
ガスコンロのハイカロリーバーナーと同程度か、製品によってはそれ以上の火力で調理できるため、チャーハンなどの炒め物もおいしく仕上がります。
さらに、火を使わないのでキッチンが暑くなりにくく、夏場の調理や揚げ物も快適にできます。
強い火力が出せるIHクッキングヒーターですが、鍋やフライパンをトッププレートから浮かせてしまうと加熱がストップして温度が下がってしまうため、鍋を持ち上げて振るような調理スタイルには向きません。
鍋を前後に軽く振ったり、箸やターナーを使ったりして混ぜ合わせるようにすると上手に調理できますよ。
【熱効率が高く節電になる】
IHクッキングヒーターの熱効率は90%以上と高く、すぐに加熱することができます。
そのため、お湯を沸かしたり、フライパンを温めたりするのが短時間でできるので、調理時間が短縮され、節電につながります。
【温度を一定に保つ】
IHクッキングヒーターは温度を一定に保つ機能も選べます。
揚げ物の温度を180℃に保ったり、鍋を煮立たせずに料理を温かいまま保ったり、自動で温度調整(保温)する機能は、おいしく調理する強い味方です。
また、この保温機能を使えば、チョコレートを溶かすのも湯煎ではなく、トッププレートの上にそのまま鍋を置いて溶かすことができるので、お菓子作りにも便利ですね。
【鍋の形・サイズ・素材に注意して効果的に使う】
鍋底の中央がへこんでいるものや、ふちが丸まっている形状のものは、トッププレートとの接地面積が少なく加熱の効率が悪くなる可能性があるので不向きです。
また、鍋のサイズが小さすぎるとクッキングヒーター内部のコイルが反応しないため、加熱できないので注意が必要です。
同様に内部のコイルが反応しないため、耐熱ガラス・土鍋・セラミックスなどの鍋は不向きです(鍋底に金属版を挟むなど工夫している商品もあります)。
IHクッキングヒーターをより効果的に使うためには、鉄やステンレス、ホーローなどの熱伝導率の高い調理器具を選ぶのがポイントです。
クッキングヒーターからの熱を効率よく伝えて加熱することで、さらに調理時間が短縮され、使用電力を節約できます。
■おわりに
メリット・デメリットをしっかりと把握し、電気の使い方を工夫すれば節電につなげることができます。
その中でも掃除が簡単で安全かつスピーディーに調理ができるIHクッキングヒーター。
お料理を快適にするだけではなく、上手に使えば電気代の節約につながるというのも嬉しいですね。
電気を賢く利用して、家事と家計の負担を減らしてみてはいかがでしょうか。
ライフハックライター 前田美緒
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(1分あたり500文字のペースで計算)
エネルギー源を電気ばかりに頼るのは不安、電気代が高くつきそう、というイメージを持っている方も少なくないと思いますが、電気の使い方を工夫することで節電につなげることができます。
今回は、こうした製品を上手に使って安全にお得に生活するためのコツをご紹介します。
■電気を利用する生活製品のメリット
【火災の危険性が低い】
火を使わないため衣類などへの着火の心配がなく、思わぬ事故や火災のリスクを軽減できます。ご高齢者や小さなお子様のいる家庭でも安心ですね。
【基本料金を節約できる】
また、家庭のエネルギー源を電気に一本化することで月々の利用状況が把握しやすくなり、光熱費の管理がしやすくなるのも利点と言えますね。
【災害時の復旧が早い】
東日本大震災のときにも、ガスや水道よりも先に電気が復旧した実績があります。
その際、各ライフラインが復旧するまでにかかった日数は、電気6日 < 水道24日 < ガス(都市ガス)34日でした。
参考資料:tenki.jp( https://tenki.jp/bousai/knowledge/48ae160.html )
■電気を利用する生活製品のデメリット
【初期費用がかかる】
長い目で見れば光熱費を抑えられるとしても、その導入コストは決して安いものではありません。一定以上の長期間使用するようにしないと結果として高く付いてしまう可能性もあります。
IHクッキングヒーターだけを利用するのであれば、卓上タイプのものを利用するのも一つの方法です。
【停電時に機能しない】
しかし、実はガスや水道の設備には、結局は電気がなければ使えないものも多くあります。
そのため、急な停電に備えて、蓄電池や石油ストーブ、携帯カセットコンロなどの防災対策グッズを用意しておくことをおすすめします。
■IHクッキングヒーターの特徴と使うときに気をつけること
IHクッキングヒーターの特徴と使い方のコツをご紹介します。
【フラットな形状で掃除が楽】
日々のお手入れはもちろん、年末の大掃除の負担も減らすことができるのが嬉しいポイントですね。
【火力が強い】
ガスコンロのハイカロリーバーナーと同程度か、製品によってはそれ以上の火力で調理できるため、チャーハンなどの炒め物もおいしく仕上がります。
さらに、火を使わないのでキッチンが暑くなりにくく、夏場の調理や揚げ物も快適にできます。
強い火力が出せるIHクッキングヒーターですが、鍋やフライパンをトッププレートから浮かせてしまうと加熱がストップして温度が下がってしまうため、鍋を持ち上げて振るような調理スタイルには向きません。
鍋を前後に軽く振ったり、箸やターナーを使ったりして混ぜ合わせるようにすると上手に調理できますよ。
【熱効率が高く節電になる】
そのため、お湯を沸かしたり、フライパンを温めたりするのが短時間でできるので、調理時間が短縮され、節電につながります。
【温度を一定に保つ】
揚げ物の温度を180℃に保ったり、鍋を煮立たせずに料理を温かいまま保ったり、自動で温度調整(保温)する機能は、おいしく調理する強い味方です。
また、この保温機能を使えば、チョコレートを溶かすのも湯煎ではなく、トッププレートの上にそのまま鍋を置いて溶かすことができるので、お菓子作りにも便利ですね。
【鍋の形・サイズ・素材に注意して効果的に使う】
また、鍋のサイズが小さすぎるとクッキングヒーター内部のコイルが反応しないため、加熱できないので注意が必要です。
同様に内部のコイルが反応しないため、耐熱ガラス・土鍋・セラミックスなどの鍋は不向きです(鍋底に金属版を挟むなど工夫している商品もあります)。
IHクッキングヒーターをより効果的に使うためには、鉄やステンレス、ホーローなどの熱伝導率の高い調理器具を選ぶのがポイントです。
クッキングヒーターからの熱を効率よく伝えて加熱することで、さらに調理時間が短縮され、使用電力を節約できます。
■おわりに
その中でも掃除が簡単で安全かつスピーディーに調理ができるIHクッキングヒーター。
お料理を快適にするだけではなく、上手に使えば電気代の節約につながるというのも嬉しいですね。
電気を賢く利用して、家事と家計の負担を減らしてみてはいかがでしょうか。