2021年2月3日
注意: このコラムは3年10か月前に書かれたものです。情報が古い可能性がありますので、ご利用の際にはご注意ください。新日本エネルギーが提供する現在のサービスの詳細については電気供給約款のページをご参照ください。
今、テレビなどでも取り上げられている”SDGs”。(エスディージーズ) 以前のコラムでも少しだけ触れました。 コラムvol.9 『再エネ普及に向けた制度』 br> SDGsとは「Sustainable Development Goals」。直訳すると「持続可能な開発目標」です。 その概要は、2015年の国連サミットで採択された、国際社会が目指す目標のことを言います。 もちろん日本もこの目標に向かって積極的な取り組みをしています。 SDGsは17のゴール、169のターゲット、232の指標で構成されており、 大きく分けると人権・平和そして環境についての目標となります。 br> 【 SDGsが掲げる17のゴール 】*1 1. 貧困をなくそう(貧困) 2. 飢餓をゼロに(飢餓) 3. すべての人に健康と福祉を(保健) 4. 質の高い教育をみんなに(教育) 5. ジェンダー平等を実現しよう(ジェンダー) 6. 安全なトイレを世界中に(水・衛生) 7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに(エネルギー) 8. 働きがいも経済成長も(成長・雇用) 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう(イノベーション) 10. 人や国の不平等をなくそう(不平等) 11. 住み続けられるまちづくり(都市) 12. つくる責任 つかう責任(生産・消費) 13. 気候変動に具体的な対策を(気候変動) 14. 海の豊かさを守ろう(海洋資源) 15. 陸の豊かさを守ろう(陸上資源) 16. 平和と公正をすべての人に(平和) 17. パートナーシップで目標を達成しよう(実施手段) br> ゴールの中には、エネルギーについての目標も含まれています。 br> 新日本エネルギー第10回のコラムは番外編。 電力を取り巻く環境の側面から、SDGsが電力とどのような関係があるのかをご紹介していきます。
■電気が無い生活 電気を作るのは、火力や水力といったエネルギーなのはご存知の通りです。 ありがたいことに日本に住む私たちは、電気を当たり前に使用することのできる環境で生活をしています。 夜も明るく、スマートフォンやテレビ、冷蔵庫、洗濯機などの電化製品も使えています。 電車も動き、長距離の移動も難なくしています。 反対に、エネルギーが無い・電気が無いことが当たり前の生活はどうでしょうか? 電化製品が一切使えない。夜は火を灯した程度の明るさの中で過ごす… 衣食住のすべてに電気・エネルギーが使える生活は、 改めて考えてみれば、とてもすごいことだとハッと気付かされます。 br> しかし、海外では電気や水道といったインフラが不足している国も多くあります。 健康的な生活や安全のため、機能的な都市づくりのため、 インフラの整備やエネルギーを自由に使える環境は国際的な問題であると捉えられているのです。 では、SDGsが掲げるエネルギーの目標は、どの様な内容なのでしょうか? br> ■エネルギーをみんなに、そしてクリーンに SDGsは「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」と掲げています。 世界中の人々がエネルギーを使えるように、そしてそのエネルギーをクリーンなものにしていこうというものです。 では、この問題と電力とがどう関連付けられるかを見ていきましょう。 br> 【CO2排出量】 発電のために化石燃料を使っていると、必ずCO2を排出します。 環境問題の大きな原因の一つであるCO2の排出を抑える必要があります。 そこで、発電においてもやはりクリーンなエネルギー、再エネの導入が必須となります。
発電には様々なエネルギーが使われています。 その中で日本で多く利用されていたのが、化石燃料です。化石燃料を使って発電を行う場合、CO2などの物質を排出します。 森林伐採も無計画に行われていたこともあり、大気中のCO2は増えていく一方です。 CO2は地球温暖化や、大気汚染の原因の一つです。地球にとって、どんどんCO2が排出され、増えていくことは全くありがたい話ではありません。 また、人にもいい影響を与えません。例えば、大気汚染により多くの人が早死していると言われています。その数は、恐らくみなさんの想像より遥かに多いと思います。 地球にも人にも悪影響を与える要素がある。クリーンなエネルギーであるはず無いですよね。 br> ■海の豊かさ、陸の豊かさを守る 発電所は地球に建っています。それは陸に限った話ではありません。日本でも近年、洋上風力発電の導入が進んでおり、海でも同じことは言えます。発電施設を建設することにより、その土地周辺の生態系が壊れたり、環境破壊が起きることはあってはなりません。そこで、環境アセスメントを行います。 なによりも守らなくてはいけないのは、権利の前に私達の暮らしている地球です。 では、現在どの様な環境の変化が起きているのでしょうか。 br> 【気候変動】 電力を取り巻く環境と、気候変動との関わりは切っても切り離せません。 気温上昇の影響で、北極の氷など、海の氷が溶けることで、海面が上昇します。それにより、高潮であったり、砂浜が失われるなどの被害が起きます。 気候変動の原因は地球温暖化です。そうなると、やはり化石燃料を使用するよりも、再エネを使用した発電を行うことが必要となってきます。CO2の排出がなく、地球温暖化を促進することもありません。 発電の部分では、バイオマスエネルギーを使用した、カーボンニュートラルであったり、CO2を再利用したり、資源とする様なことも行われています。これらは、大気中のCO2が増えないという考えです。 エネルギーを使用する発電も、気候変動に影響を与える一端であり、対策、改善していかなくてはなりません。 br> 人間が地球で生きることが出来ているのは、そういった地球環境のおかげです。いきすぎた開発は地球を壊すことに向かいます。 再エネの促進などで、地球へのダメージを減らしていかなくてはなりません。
br> ■おわりに SDGs自体は、環境問題やエネルギーだけでなく、飢餓であったり、貧困、教育など、 様々な分野の目標であり、未来に向けて誰も取り残されないための目標です。 もちろん日本で暮らしている私達もその中に含まれています。
今回は、私達、新日本エネルギーが新電力の会社ということで、電力との関わりからSDGsを見てきました。 電気がみなさんの元に届くまでに、環境との繋がりは多くあります。 地球の、世界の変動と電気が生み出されるまでが、実に大きな関わりがあり、電気を使えていることが当たり前ではないということがわかって頂ければ幸いです。
*1 参照・出典 外務省ホームページ「SDGsとは?」 https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html ※外部サイトへ
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注意: このコラムは3年10か月前に書かれたものです。情報が古い可能性がありますので、ご利用の際にはご注意ください。新日本エネルギーが提供する現在のサービスの詳細については電気供給約款のページをご参照ください。
今、テレビなどでも取り上げられている”SDGs”。(エスディージーズ)
以前のコラムでも少しだけ触れました。
コラムvol.9 『再エネ普及に向けた制度』
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SDGsとは「Sustainable Development Goals」。直訳すると「持続可能な開発目標」です。
その概要は、2015年の国連サミットで採択された、国際社会が目指す目標のことを言います。
もちろん日本もこの目標に向かって積極的な取り組みをしています。
SDGsは17のゴール、169のターゲット、232の指標で構成されており、
大きく分けると人権・平和そして環境についての目標となります。
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【 SDGsが掲げる17のゴール 】*1
1. 貧困をなくそう(貧困)
2. 飢餓をゼロに(飢餓)
3. すべての人に健康と福祉を(保健)
4. 質の高い教育をみんなに(教育)
5. ジェンダー平等を実現しよう(ジェンダー)
6. 安全なトイレを世界中に(水・衛生)
7. エネルギーをみんなにそしてクリーンに(エネルギー)
8. 働きがいも経済成長も(成長・雇用)
9. 産業と技術革新の基盤をつくろう(イノベーション)
10. 人や国の不平等をなくそう(不平等)
11. 住み続けられるまちづくり(都市)
12. つくる責任 つかう責任(生産・消費)
13. 気候変動に具体的な対策を(気候変動)
14. 海の豊かさを守ろう(海洋資源)
15. 陸の豊かさを守ろう(陸上資源)
16. 平和と公正をすべての人に(平和)
17. パートナーシップで目標を達成しよう(実施手段)
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ゴールの中には、エネルギーについての目標も含まれています。
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新日本エネルギー第10回のコラムは番外編。
電力を取り巻く環境の側面から、SDGsが電力とどのような関係があるのかをご紹介していきます。
■電気が無い生活
電気を作るのは、火力や水力といったエネルギーなのはご存知の通りです。
ありがたいことに日本に住む私たちは、電気を当たり前に使用することのできる環境で生活をしています。
夜も明るく、スマートフォンやテレビ、冷蔵庫、洗濯機などの電化製品も使えています。
電車も動き、長距離の移動も難なくしています。
反対に、エネルギーが無い・電気が無いことが当たり前の生活はどうでしょうか?
電化製品が一切使えない。夜は火を灯した程度の明るさの中で過ごす…
衣食住のすべてに電気・エネルギーが使える生活は、
改めて考えてみれば、とてもすごいことだとハッと気付かされます。
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しかし、海外では電気や水道といったインフラが不足している国も多くあります。
健康的な生活や安全のため、機能的な都市づくりのため、
インフラの整備やエネルギーを自由に使える環境は国際的な問題であると捉えられているのです。
では、SDGsが掲げるエネルギーの目標は、どの様な内容なのでしょうか?
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■エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
SDGsは「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」と掲げています。
世界中の人々がエネルギーを使えるように、そしてそのエネルギーをクリーンなものにしていこうというものです。
では、この問題と電力とがどう関連付けられるかを見ていきましょう。
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【CO2排出量】
発電のために化石燃料を使っていると、必ずCO2を排出します。
環境問題の大きな原因の一つであるCO2の排出を抑える必要があります。
そこで、発電においてもやはりクリーンなエネルギー、再エネの導入が必須となります。
発電には様々なエネルギーが使われています。
その中で日本で多く利用されていたのが、化石燃料です。化石燃料を使って発電を行う場合、CO2などの物質を排出します。
森林伐採も無計画に行われていたこともあり、大気中のCO2は増えていく一方です。
CO2は地球温暖化や、大気汚染の原因の一つです。地球にとって、どんどんCO2が排出され、増えていくことは全くありがたい話ではありません。
また、人にもいい影響を与えません。例えば、大気汚染により多くの人が早死していると言われています。その数は、恐らくみなさんの想像より遥かに多いと思います。
地球にも人にも悪影響を与える要素がある。クリーンなエネルギーであるはず無いですよね。
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■海の豊かさ、陸の豊かさを守る
発電所は地球に建っています。それは陸に限った話ではありません。日本でも近年、洋上風力発電の導入が進んでおり、海でも同じことは言えます。発電施設を建設することにより、その土地周辺の生態系が壊れたり、環境破壊が起きることはあってはなりません。そこで、環境アセスメントを行います。
なによりも守らなくてはいけないのは、権利の前に私達の暮らしている地球です。
では、現在どの様な環境の変化が起きているのでしょうか。
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【気候変動】
電力を取り巻く環境と、気候変動との関わりは切っても切り離せません。
気温上昇の影響で、北極の氷など、海の氷が溶けることで、海面が上昇します。それにより、高潮であったり、砂浜が失われるなどの被害が起きます。
気候変動の原因は地球温暖化です。そうなると、やはり化石燃料を使用するよりも、再エネを使用した発電を行うことが必要となってきます。CO2の排出がなく、地球温暖化を促進することもありません。
発電の部分では、バイオマスエネルギーを使用した、カーボンニュートラルであったり、CO2を再利用したり、資源とする様なことも行われています。これらは、大気中のCO2が増えないという考えです。
エネルギーを使用する発電も、気候変動に影響を与える一端であり、対策、改善していかなくてはなりません。
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人間が地球で生きることが出来ているのは、そういった地球環境のおかげです。いきすぎた開発は地球を壊すことに向かいます。
再エネの促進などで、地球へのダメージを減らしていかなくてはなりません。
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■おわりに
SDGs自体は、環境問題やエネルギーだけでなく、飢餓であったり、貧困、教育など、
様々な分野の目標であり、未来に向けて誰も取り残されないための目標です。
もちろん日本で暮らしている私達もその中に含まれています。
今回は、私達、新日本エネルギーが新電力の会社ということで、電力との関わりからSDGsを見てきました。
電気がみなさんの元に届くまでに、環境との繋がりは多くあります。
地球の、世界の変動と電気が生み出されるまでが、実に大きな関わりがあり、電気を使えていることが当たり前ではないということがわかって頂ければ幸いです。
*1 参照・出典
外務省ホームページ「SDGsとは?」
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html
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